父が亡くなったショックで病気が進行してしまった母。更に進む前に売却できたのは、間違いなくベストタイミングでした。
両親二人が長い間住んでいた戸建でした。2016年8月に父が他界し母が相続しましたが、母一人で住まわせるのが心配で私の家で同居を始めたことが売却の理由です。父の葬儀が終わったその夜には一緒に住み始めました。
簡単な身の回りのことはできていましたが、80歳を超えていたこともあり誰もそばにいない状態にしておくのは娘として不安でしたね。それまで父が買い物や掃除など家事全般をしていたので母一人では難しいと思いました。また軽い認知症が始まっていたのも同居した理由のひとつです。
いえ、いずれにしても同居していましたね。高齢になるとどんどん体に悪いところが出はじめ、残念ながら良くなることはありません。お風呂で倒れてしまうことも考えられるし、最悪の場合、孤独死する可能性もあると思います。ご近所にご迷惑をかけるようなことはしたくなかったこともあり同居を選びました。
最初は納得してもらえませんでした。宮大工さんに丁寧に作っていただいた家で、また父が建てた家ということもあり愛着があったようです。何度も説得し、建物を残すのであれば売却しても良いと納得してもらえました。築25年という物件なので取り壊して土地として売却するという案もありましたが、思い出の詰まった家を残すことに母は最後までこだわっていましたね。
知り合いの方にマルヨシの尾島さんを紹介していただきました。2016年12月に初めてお会いし、翌月の2017年1月に売却成立しました。リフォーム会社さんに買い取っていただけたようです。
間違いなくベストタイミングでした。
父が亡くなる少し前くらいから母に軽い認知症が始まっていましたが、書類などは書ける状況でした。3年経った今では認知症がさらに進んでおり、気分の浮き沈みが激しく、住所や生年月日すら正確に言えない状況なんです。
売却の手続きは相続した本人の意思がないと極めて難しいので、あのタイミングで心からよかったと思っています。
両親が元気なうちに「家を将来どうするか」について家族でよく話し合っておくことが大事だと自分の経験を通して痛感しました。両親の死後について話し合うのは気がひけるものですが、前もって決めておかないと本当に大変なことになります。
父が亡くなったショックから、母の認知症の症状はかなり進んでしまいました。このような配偶者の死によって認知症が進むケースはそう珍しくないのだそうです。
また兄弟の間で相続や遺産について話しておくことも大事ですね。「口頭」ではなくきちんと「書面」に残すことが不可欠と行政書士の先生に教えていただきました。
尾島さんとは一切後悔なく、気持ちいい取引ができたと思っています。母のことも色々気にかけていただいたので精神面でも救われましたね。
余談ですがイケメンなのもよかったですね。だって、せっかくなら色々相談する時にイケメンのほうがいいじゃないですか(笑)。「売って終わったからこれっきり」にしたくない方です。今後友人が不動産売買をする時にはぜひ紹介させていただきたいです。